かつては手工業的な方法で成功することができたが,大量生産の時代 20 世紀にはそういう方法で対抗できなくなった. 電子工作でも 1970 年代にアマチュア無線の全盛期をむかえたが,その後はわけのわからないマイクロチップの時代になったと著者は書いている. しかし,安価な 3D プリンタや CNC ツールの登場によって,だれでも工業生産の手段をてにいれることができるようになった. これが著者のいう 21 世紀の産業革命だ.
この本ではどんなツールがあり,それをつかっていまアメリカ中心になにがおこっているかを紹介している. 日本にはすぐれた町工場がたくさんあるが,こういうもっと小規模な “ホーム工場” を起業したひとはまだわずかだ. この本をきっかけに,どんどん,すそ野がひろがっていくことを期待したい.
評価: ★★★★☆
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