著者は海外にいってみて 「日本は日本人がおもうほどわるい国ではない」 とおもったが,ふたたび日本にもどって,いろいろ課題がわかったという. だから,読者にも海外にでる経験をしてほしいということだ.
この本のなかにはいろいろなひとの経験談がふくまれていて,そのなかにはいったんは海外にでたが,また日本にもどって仕事をしているひともいる. また,海外で仕事をしているひともいる. どちらになるか,どちらがよいかは実際に海外にいって経験してみるまでわからないということだろう. しかし,日本にいると海外のことはよくわからないままだから,すくなくともいったんはでてみる必要があるというのは,まったく同感だ.
経験談はみな成功体験だし,海外一流大学への留学をめざせと書いてあるから,読者はひくかもしれない. しかし,著者がほんとうにいいたいのは,失敗するかもしれないがやってみよう,一流をめざさなくてもよいから海外留学や体験をしてみようということだろう. けっして,エリートだけへのメッセージではない.
評価: ★★★★☆
注記: Amazon.co.jp の 書評 に投稿しています.