なかなかうまく動作しなかった 3D プリンタ Printrbot がようやく動作しはじめた. 先々週から問題になっていた extruder の動作不良のおもな原因は,ベアリングにあたっていた木がまだけずりたりなかったことだとわかった. 再度その木をけずると,フィラメントがうまくおくられるようになった. まだ調整は必要だが,テスト印刷しながら調整している. 今週のおもな問題は,Thingsverse などにあるモデルをひろってきて slic3r でスライスしても,ただしいパスが生成されないようにみえることだ.
Extruder の問題点をもう一度確認するために,手で extruder をうごかしてみる. すると,フィラメントをロードした状態ではまだベアリングに木があたっているらしいことがわかった. そこで,ビスを 1 本はずして,先週 (「3D プリンタ 「Printrbot Plus」 のくみたて (その 3) とキャリブレーション」) につづいてもう一度,ドリルのさきにやすりをつけて木をけずってみた. そして再度ためしてみると,extruder はほぼうまく動作するようになった. ただし,しばらく放置してからつかおうとすると,またおくられなくなることがある. Pronterface の "Extrude" というボタンをおすと歯車がまわるが,フィラメントはおくられなくなる. そのときは,extruder の 2 本のネジをはずして,樹脂が粉末になってついていればそうじしてから,すこし手でおしこんでみる. きょうはそれでうまくいった.
Extruder に関しては,粉末をはらうこと,きちんとフィラメントをみぞにいれること,そして 2 本のネジをきつくしめることがコツのようだ. それ以外にコツがあるかどうかは,まだ私にはわからない.
もうひとつ問題になったのは,z 軸方向の抵抗がおおきくて,うまくモータがまわらなくなることがしばしばあることだ. これは先週ロッドの上下を交換することでいったんは軽減されたが,またうごかなくなつた. そこで,機械油を買ってきて,さしてみた. これでどうやら解決されたようだ.
つぎに,すでにダウンロードしてあったいくつかのモデルをためしに印刷してみる. 「コイン」 と称するもの (hazard_coin.stl) をためしてみる. ここで,またしても問題がおこった. 先週もときどき経験したことだが,プリンタをつなぐとトラックパッドでポインタを制御することができなくなる. 左にうごかしているのに,急にポインタが右のとおくにとんでいったりする. 先週はすぐに解決することができたが,きょうはどうしてもなおらない. USB マウスをつけると,それはただしく動作するので,とりあえずトラックパッドの使用をあきらめた.
マウスによってポインタが制御可能になったので,ともかくもコインを印刷してみた. あまりきれいではないが,一応,かたちをなしている (写真).
つぎにいくつかの 3D オブジェクトというものを印刷してみるが,これはまったくうまくいかない (3d_Objegt.stl, 3D_Objekt_2.stl, 3D_Objekt_3.stl).
最初はかんたんなかたちのほうがよいから,みんながためしてみる歯車を私もためしてみようとかんがえた. Thingsverse から printrbot 用のいくつかの歯車をダウンロードして印刷してみたが,slic3r で変換できないものもある (Short-_ESmgr1.STL). ようやく 2 個の歯車をならべた spurgears_v3_deeper.stl というモデルがうまく印刷できそうにみえた. 印刷してみると,ちいさいほうの歯車は比較的うまくできた. それでも,まだ歯にひげがはえたりしているから,もうすこしくふうしないと,つかえるものにはならない. しかし,おおきい歯車のほうは歯が欠けていて,どうしようもない. これは slic3r が生成したコマンドに問題があるようにみえる. ノズルのうごきをみていても歯をきちんと印刷したのは最初の層だけで,あとは歯のさきまで印刷していないのだ (写真). プリンタがうまく動作するようになれば,あとはファイルをひろってきて印刷するだけでよいとかんがえていたのが,あまかったようだ. Printrbot 用の歯車だから printrbot で印刷したのではないかとおもうのだが,slic3r と printrbot に普通の設定をして単純にロードして印刷ボタンをおすだけではうまくいかない. まだ,さきはながいようだ.