Kindle 本をようやく iPad で読めるようにした. そうしてみると,Macintosh 上の Kindle Previewer ではわからなかった不都合がいろいろみつかる. 写真の表示に関する問題点,そして漢字と英字のあいだのスペーシングの問題などだ.
Kindle Fire HD を最近買ったのだが,そのうえでプレビューする方法がまだわかっていないので,とりあえずは iPad でプレビューしている. そうしてみると,Macintosh 上の Kindle や Kindle Previewer で mobi ファイルをひらいてもわからなかった問題点がいろいろみえてくる.
第 1 の問題は写真のサイズが勝手にいじられることだ. 写真はできるだけおおきく表示したいのだが,そのためには 1 ページに 1 枚だけ表示するようにする必要がある. ところが,iPad 上の Kindle では 1 枚の写真をレイアウトして,その下に写真をいれるのにわずかにたりないスペースがのこると,写真をちぢめて,そこにいれてしまう. このような事態をさけるためには,適切な場所に改ページを指定する必要がある. というわけで,あちこちに改ページのための HTML タグを挿入する必要があった.
第 2 の問題は文字のスペーシングだ. Mac 上の Kindle では句読点がただしくスペーシングされなかったが,iPad 上の Kindle では全角の句読点に関しては比較的うまくスペースがとられる. ところが,漢字のあとに英字がくるとき,英字の直前に空白をいれておいても,それが削除されてしまう. それなら,通常の空白のかわりにそれとはちがう空白記号を英字つづりの前後にいれておけばよいだろうとかんがえた. どの文字をいれればよいか,しばらく Web をみていて,U+00A0 という文字をいれるのがよいらしいことがわかった. これで,勝手に字間をあけたり,つめたりすることがなくなる.