著者は日本でははやい時期に Kindle 本の出版をてがけて,その結果にもとづいてこの本を書いている. 著者のさまざまな苦労がこの本に反映されている. だから,この本にしたがえば,ともかくも Kindle で出版することができるだろう.
しかし,この本の目次をみると混乱する. 目次から章立てがわからないし,「余白の設定」,「フォントサイズの指定」などの見出しのもとに書いてあるのは Google Document の設定であって,出版する本のための設定ではない. 目的と手段がまざっているのでわかりにくい.
この本では HTML でアマゾンにアップロードすることをすすめている. しかし,アップロードするまえにプレビューしたほうがよいから,Kindle Previewer を使用したほうがよいだろう. それをつかって mobi (EPub) 形式のファイルをつくって,それをアップロードしたほうがよいだろう. というわけで,この本から吸収するべきノウハウはいろいろあるが,すすめられない点もいろいろある.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: Kindle自費出版ガイド@Amazon.co.jp.
注記: Amazon.co.jp の 書評 に投稿しています.
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