著者は 「頭のいい文章」 とは読み手に負担をかけない文章だという. 修飾語と被修飾語をちかづけるとか,長い修飾語をさきに書くとか,結論をさきに書くというような,文章法の本ならどれでも書いてあるようなこともこの本にはもちろん書いてあって,それは読み手の負担をへらすことになるのだろう. しかし,この本の真髄は 「かぎ括弧文章」 (はなしことばで書く) のつかいかたや具体的なできごとを書く,体験をストーリーとして書くというような後半の部分だろう. 「まじめな」(?) 文章読本などには書いてない,ひとのこころをつかむ技術が満載されている.
評価: ★★★★☆
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