従来の 「接続詞」 の概念を拡張して,文末にある 「つなぎ」 表現も接続詞としてあつかっている. 文と文をつなぐのが目的だから,より適切なほうをえらぶことができるのでよいだろう. しかし,拡張するなら,文をつなぐのに名刺がつかえることも書くべきだろう. 英語なら代名詞や冠詞もつなぎになるが,日本語ではつかえない.
「接続詞のさじ加減」 という章では接続詞がつかいにくいときに文のつなぎをなくしてしまうことをかんがえている. とりあげられている例のおおくは文に主語がないために名詞によるつなぎがなくなっている. 英語なら主語が省略できないからつながるのだが,日本語ではつながらない. しかし,くふうすればつなげる場合もあるとかんがえられる. この本を改訂する機会があるなら,さらに洗練してほしいとおもう.
評価: ★★★★☆
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