Macintosh 上で PDF ドキュメントを Acrobat Reader でひらき,印刷するたびに,両面印刷するべきところを片面印刷してしまっていた. 片面印刷のほうがはやいので,かなり紙をむだにした. Apple のプレビューのほうが失敗なく印刷できることがわかったので,PDF ドキュメントをクリックしたらそれがひらくように設定をかえた.
Adobe Reader に不都合があるとしても,クリックするとそれがひらく設定になっていれば,つい,それで印刷してしまう. PDF は Adobe がきめたフォーマットだし,Windows ではそれをつかって印刷することが習慣になっているから,つい,そのままつかってしまう. しかし,Macintosh 上ではそれではうまくいかない.
Adobe Reader の印刷設定は複雑怪奇だ. 複数枚をまとめて 1 枚にして印刷するためのメニューが 2 か所にある. そのうちのひとつ,「ブリンター…」 というメニュー (ボタン) のなかに両面印刷の設定があるが,このメニューをひらいて 「プリント」 というボタンをクリックしないかぎり,両面印刷にはならない. まえに設定した値はわすれられている. この 「プリント」 というボタンをおすとウィンドウはとじるが,すぐに印刷されるわけではない. 再度 「印刷」 というボタンをおさなければ印刷されない. ところが,このボタンをおすときには設定がどうなっているのか,もはやわからない. 「プリンター…」 メニューをひらくまえもかわらないので,おもわずその状態で印刷してしまうが,そうすると片面印刷になる. まったく奇怪なインターフェースだ.
プレビューのインターフェースは Macintosh の通常の印刷メニューであり,わかりやすいし,まちがえにくい. いったん両面印刷や複数枚まとめての印刷を指定しておくと,その状態が保存されている. これなら,まちがえて片面印刷してしまうことはない. Adobe Reader より機能がひくい部分ももしかしたらあるかもしれないが,通常の印刷では問題がないので,これからは PDF ドキュメントをクリックしたらプレビューがひらくようにして,そのまま印刷することにしよう.