Slic3r による 3D オプジェクトのスライスにはいろいろ問題があるようなので,Skeinforge をためした. Extruder がまったくうごかなかったりして,とまどったが,いくつかの問題は解決された. Pronterface で図示してみると,slic3r ではうまくスライスできなかった歯車もきれいにできているようにみえる. しかし,まだ,印刷をはじめるとフィラメントが急速におくられて,もちをこねるような状態になる. あとは来週.
3D 印刷するためにオブジェクトを Slic3r でスライスすると,うまくいかないことがあまりに多い. パラメタをいろいろかえてみても,extruder のモータにつける歯車は歯がやせてしまって,ただしいかたちにならない. サイコロを印刷すると目以外のところにくぼみや穴ができてしまう. オーバーハングがあってもうまく印刷できるようにサポートをいれると,除去困難な強力なサポートがはいってしまう. 複雑なオブジェクトをスライスしようとするとハングしてしまう.
Slic3r をつかうかぎり,これらの問題の大半はのこってしまうだろう. スライサーをかえるしか方法はないようにおもえる. そこで,よくつかわれているスライサのもうひとつ,skeinforge をつかってみることにした. Mac には Python がすでにはいっているので,skeinforge をダウンロードして skeinforge.py を Python でひらく.
ひらいたウィンドウでは多数のパラメタが設定できる. とりあえず最低限の変更をする. PLA を指定しているのだが,変更しないと 200 ℃ になって,フィラメントがながれでてしまう. そこで,Craft-Temperature のメニュー (plug-in) を選択して温度を 180 〜 185 ℃ にかきかえる. Craft-Skirt のメニューで "Activate Skert" のチェックボックスを on にする.
最低限の変更だけして GCode を生成し,pronterface でみてみた. 例題としてえらんだのは歯車だ. 左下の図は入力した STL ファイル (ShortESmgr1_fixed.stl) を netfabb Studio Basic で表示したものだ. これをスライスしてえられた GCode を pronterface で表示してみたのが右下の図だ. 歯車がきれいに形成されているのがわかる. Slic3r の GCode とはおおちがいだ. これはひとつの層だけだが,ほかの層も同様にきれいだ.
ところが,この状態で印刷すると,extruder がまったくうごかない. しらべた結果,Craft-Dimension のメニューで "Activate Dimension" のチェックボックスを on にする必要があることがわかった.
Skeinforge の GUI はいろいろ変だ. ジェスチャーは有効でない. たとえば 2 本指でスクロールしようとしても,できない. この GUI はしばらくさわっていると,ウィンドウの一部が表示されなくなってしまう. メモリがたりないのかもしれないが,そのたびにたちあげなおすのはめんどうだ.
なやまされたことは,それだけではない. うっかり Craft-Export のメニューで "Do Not Delete Comments" を選択したままにしておいたら,生成した GCode を食った Pronterface が checksum error (?) でとまってしまった. なぜ checksum error がでるのかもわからないが,GCode 中にコメントをいれたまま Pronterface に入力したのが原因だろうということはすぐにわかった. しかし,どのメニューでコメントをいれたのかをわすれてしまって,しばらく,さがしまわった. こまったことに,コメントを挿入するメニュー項目はほかにもある. Analyze-Comment というメニューがあるので,わかりにくい. Craft-Export のメニューで "Delete All Comments" を選択すると,Pronterface にうけいれられるようになった.
これで一応 pronterface が動作するようになったが,今度はなぜか印刷開始時にフィラメントが大量におくられて,ノズルがもちをこねるような状態になってしまう. 原因はまだつかめていないが,きょうおこったことをかきとめておくことも必要なので,時間ぎれだ.
関連項目 (2013-6-9 追記):