これまで Printrbot+ での印刷には ABS 樹脂をつかってきた. ABS をつかうことが印刷のむずかしさを増していることはあきらかだったので,PLA を入手してつかってみた. たしかにこのほうがずっと容易だ. 最初からおおきな失敗なしに印刷することができた.
透明な PLA を装着し,180 ℃ を指定して印刷してみた. 印刷しないはずのところに細い糸がついてしまうが,それをのぞけば最初からほぼうまく印刷することができた.
温度もいろいろかえてみたが,170 ℃ をしたまわると extruder がとまってしまう. やむなくトリマーを調整してさらに温度をさげて印刷してみたが,あまりうまくいかない. やはり表示温度 180 ℃ くらいがよい (ノズルの温度は 180 ℃以上にはなっているようだが,面積がせまいので赤外線温度計では正確にはかれない).
ABS だとゆっくり印刷しなければうまくいかないので,かなり印刷速度をさげていた. 標準の速度にしたほうが糸をひかなくなるのではないかとかんがえて,やってみた. slic3r の設定において perimeter_speed = 65, solid_infill_speed = 55 くらいにしてみた. そのほうがうまくいくようだ.
プリント・ベッドの温度も ABS よりさげる必要があるだろう. これまでは設定で 60 ℃,実際は中央部で 80 ℃ くらいになっていたのを 50 〜 55 ℃ にさげてみたが,まだ中央部をはかると 70 ℃ くらいある. 印刷したあと,なかなか温度がさがらず,やわらかいままプリント・ベッドからはずすことになるので,変形してしまう. もうすこし温度をさげたほうがよさそうだ.
印刷してみたものの写真をしめす.左下の写真には 3 枚のコースターと Mr. Jaws,歯車などがうつっている. 右端は先週,Waterpik の修理につかったのとおなじかたちのパイプだが,うまくあながあいていないし,かたちも ABS のよりわるい. コマだけは ABS 樹脂製だ. このコマは下面がたいらなのでまわせない. コマを印刷するには下面をささえて,かたちをくずさないようにするしかけが必要だろう.
右上の写真は ABS 樹脂と PLA 樹脂による Mr. Jaws をならべたものだ. どちらも十分に正確に印刷できているとはいえないが,これまで調整をかさねてきた ABS のほうが上層まで整然と印刷されている. PLA のほうはゆがみがある. ファンで冷却しながら印刷しているが,十分にひえていないのだろう.