SigGraph 2000 の出品作品を解説しつつ,著者の持論を展開している. とくに,インターフェースの透明性を追求しすぎることり問題点が議論されている. 著者によれば Windows が Macintosh をまねたとき,透明性の危険をみのがしたという. というわけで Windows が攻撃されているのだが,Windows がもっと Macintosh をまねていたら,訴訟で負けて,もしかするとつぶされていたかもしれないだろう.
この本では最初からドナルド・ノーマンのなまえが登場するが,そこから想像されるように,やがてユビキタス・コンピューティングの話が登場する. 日本で出版されたのは 2007 年だが,とりあげられているのは 2000 年のイベントであり,アメリカでは 2003 年に出版されていて,この議論じたいももう遠い過去のものだとおもえる.
評価: ★★★☆☆
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