著者は 「創造」 という行為を科学のまないたにのせ,システマティックに実現できるようにしようとかんがえている. 「システマティック」 ということばをゆるく解釈すればもっともなことだが,目的をきめればあとは最適化の問題になるときめつけているのは,はなはだ疑問だ. 「創造」 という行為をあまりにかるくとらえているようにおもえる.
「システム」 といえばおもいだすのはベルタランフィのシステム論だが,この本ではこのような複雑系に関する理論はあつかわれず,システムの複雑さに関する考察は十分でないようだ. アメリカではモジュラーな設計が好まれ,日本ではインテグレーテッドな (干渉のある複雑な) 設計が好まれるというような話でおわっている.
評価: ★★☆☆☆
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