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知的生産とリテラシー:視覚化・図解・グラフ

つかいにくい Excel のグラフ機能

測定結果などをグラフにするとき,2 次元のグラフをかくことが多い. Microsoft Excel でこのような図を書こうとすると「散布図」をつかうことになる. 図の各部分のフォーマット指定やデータの選択,軸や線のタイトルなど,設定しなければならない項目はすくなくないが,Excel でやろうとするととてもめんどうだ. ビジネスグラフ用にできているからというのが最大の理由だろうが,もうすこしなんとかなりそうなものだ.

なぜ「散布図」という項目を選択しなければならないのかも,よくわからない. 書こうとしているグラフは「散布図」などということばとはまったく関係がないからだ. なぜすなおに 2 次元のグラフをあらわすメニュー項目がないのだろう.

それはともかく,「散布図」をえらぶと一応は書きたいグラフがかけるのだが,すこし修正するとすぐ 1 次元の図にばけたりする. つまり,2 系列のデータがあるとき,やりたいことはそれらを x 軸と y 軸につかうことなのだが,ばけるとどちらも y 軸につかわれて,2 本の線がえがかれる. それを 2 次元にもどすのは容易でない.

線の本数をふやしたいこともよくあるが,かんたんにそうする方法がわからない. まちがえると,グラフのデータ領域の範囲 (かたち) がこわれてしまう. これも,もどしかたがわからない.

結局は最初からつくりなおすしかなくなる. 最初からつくると選択項目がやまほどあるが,こわれたものをなおすのよりは,まだかんたんだ. こんなことをしなければならないとは,なんとできのわるいアプリケーションなのだろう. しかし,ほかに適当なアプリケーションをもっていないので,ついついつかってしまう. 一時は Lotus 1-2-3 をつかっていたし,そのほうがうまくつかえていた. そのときとくらべると,あきらかに後退している.

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