ルフトハンザのフランクフルトいき A380 にのった. エコノミーの座席にも質のよいディスプレイがついているのはよいが,タッチパネルのインターフェースは,ほかの会社でも類似のことはあるが,最悪だ.
メニュー項目によっては一瞬さわるだけでうけつけられる. しかも,うけつけても画面が変化しないので,そのことがわからない. もっとひどいのは,うけつけるとメニュー項目の順序がかわる (それがうけつけたことをフィードバックしているつもりなのかもしれない) ので,何回もおすとべつの項目が選択されてしまうことだ. たとえば,写真では右端にある「ルフトで飛ぶ」を選択しているつもりでも,それが選択されるとその位置にはべつの項目たとえば「キッズファン」がくるので,まだ表示されていないにもかかわらず,それが選択されたことになってしまう. これはまったくイライラさせられる.
「ルフトで飛ぶ」の下位には「フライト情報」があるが,これは飛行機にのるとかならずみるものだ. このレベルのメニュー項目はいれかえられることがないので,トップレベルのようにべつの項目が選択されることはない. しかし,おもったように選択されたことがわかるのは,すくなくとも数秒あとだ.
第 4 レベルまでおりてくると,となりの項目にうつるための矢印ボタンがある. これは比較的すみやかに反応して色がかわるのだが,それでも、すぐにかわらないとおもわずボタンを 2 回おしてしまったりする. それがどうやら禁止されていないので,メニューの内容が 2 重に表示されるようなおかしなことがおこってくる (右の写真). ここまでくると,あきらかなバグだ. この状態になると同位または下位の項目を選択することはできなくなるが,さいわいに上位 2 レベルのメニューはいきているので,回復することができる. (途中でとまってしまったおかしな画面の写真をもう 2 つのせておく.
もうひとつ奇妙なのは,「エンジョイの参照」 (という意味のわからない項目) を選択すると映画や音楽が聴取できるのだが,映画についてはメニューの段数がひとつふえている.ところが,第 4 レベルから第 3 レベルにもどるボタンがない. そこにもどるには,いったん第 2 レベルにもどってから,もう一度おりてこなければならない. さて,いま選択していた第 3 レベルのメニューはなんだったのか? おぼえていないかぎり,もどれない.
これまでこういうタッチパネルのためのよくできた汎用 GUI がなかったということだろう. Windows 8 がそのやくわりをはたすことができるなら,あまり人気のない Windows 8 にも存在価値があるとおもうが,どうだろう.
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