いまでも研究者のおおくは,論文を書くまで自分の研究の内容を外にはださない. しかし,物理の論文のおおくは論文誌に掲載されるまえに公開される. 分野によっては研究データを専門家間や一般人にも公開して,集合知によって研究を加速している. この本はそういう,さまざまなオープンサイエンスについての本だ.
この本は 400 ページあり,日本語の本としてはかなり厚いほうだ. しかし,オープンサイエンスのプロジェクトのおおくをとりあげるスペースがなかったという. 実際,これだけではまだどれだけの分野にオープンサイエンスのやりかたが有効なのかよくわからない. オープンでない分野の科学者を説得する材料にはならないだろう. しかし,とりあげられている例は興味ぶかく,今後の発展が期待できる.
評価: ★★★★☆
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