情報技術が社会をかえるという 「情報化社会論」 のウソをあばく本ということだ. たしかに,情報技術そのものがあたらしい社会をつくるわけではなくて,情報技術の革新が社会のありかたに影響をあたえるだけだというのは,そのとおりだろう. しかし,さまざまな 「情報化社会論」 をひとからげにし,そうすることによってそれを正体不明なものにしておいて,それに反論するというやりかたが生産的なものだとはおもえない. 10 年以上たって文庫に収録されたということだが,論旨があいまいだから時間がたっても無意味にはならないというだけのことではないだろうか?
評価: ★★☆☆☆
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