7 月 16 日の NHK 視点・論点 は 法政大学教授の 白鳥 浩 による,今週末の参議院議員選挙の低投票率をなげく話だった. 若者に政治に興味をもってもらうためのくふうが必要だということを主張していた. 一見もっともな議論だが,よくきいていると常識にこりかたまった議論におもえてきて,だんだん腹がたってきた.
いまの日本は常識的なやりかたでは解決できない膨大な問題にとりまかれている. いまもっとも必要なことは,これらの問題に常識にとらえられない解決策をみいだすことだろう. 常識にとらわれないということは,まず低投票率がほんとうにわるいことなのかどうかから検討することであるようにおもう. この議論はあまりにせまいのではないだろうか? 低投票率を悪ときめてかかったとたんに,真の問題がみえなくなってしまうのではないだろうか.
常識にこりかたまったこういうかんがえこそ,いまもっとも排撃するべきものだとおもえる. そうおもったとたんに,ひどく腹がたってきた. こんな議論にだまされてはいけない.
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