Rostock MAX の x 軸のプーリがこわれているため,移動量が不正確になっていた. SeeMeCNC にメイルを書いても返事がないので,Monotaro で代替品を買おうとしたが 8 月まで入荷しないという. そこで,Printrbot Plus をつかって代替部品の印刷をこころみた. しかし,あれこれやっているうちに,Monotaro のほうもどうやら入荷したらしい. 入荷しないという表示がきえているので発注しつつ,印刷のほうも継続した.
Monotaro でタイミングプーリ MXL 型の歯数 20 のもの (601 円) を注文した (写真). ぴったりなかたちではないが,なんとかつかえそうだ. 入荷したらしいとはいっても,入荷量もわからないから,すぐにおくってくるかどうかはわからない.
ミツミのサイトで 「2GT,タイミングプーリ」 を検索するともっと適合するかたちのプーリがみつかるが,これは受注生産のようだ. 納期は 3 日だし 1 個から注文できるというが,たかくつきそうだ.
Rostock MAX をはやくつかいたいので,あとでブーリの交換が必要になるとしても,とりあえず,印刷してしのぎたい. そこで,まず GT2 型 (2GT 型) で歯数 20 のプーリが Thingiverse にないかどうか,さがしてみた. それらしいものが 1 個だけみつかった. そこで,それを印刷してみたが,どうやら GT2 というのはまちがいのようだ. 歯の間隔はずっとおおきくて,直径も 2 倍以上ある. これではつかえない. 軸をさすためのあなも,かなりちいさい.
さいわい,Thingiverse に OpenSCAD のプログラムがみつかった. パラメタをかえると,さまざまなプーリが印刷できるらしい.
最初は歯をほそめに (0.75 mm) して,ノッチも浅く (0.51 mm) してみたが,そうしてつくった STL ファイル (これは正常) を Skeinforge でスライスしてみると,歯がきえてしまう (左下の写真). GCode ファイルをみても歯がないことがわかった. 0.4 mm のフィラメントではこのかたちをつくるのは無理ということだ.
そこで,歯の幅を 1.2 mm までひろげて,ノッチも 1.2 mm にしてみた (timingPulley-v2.scad). これでどうにかベルトがひっかかるプーリがつくれる (下の写真.STL ファイル, GCode ファイル). もっとも,Printrbot で印刷してみると,歯のふかさはとても浅い. へたをするとベルトがスリップしそうだ. それに,場所によって (角度によって) 歯が浅いところ,きざみが不正確なところがある. しかし,Printrbot でこれ以上正確なかたちをつくるのは困難なようだ. パラメタをあれこれかえてみたり,サイズを 1.34 倍や 1.5 倍にしてみても,歯のかたちはあまりかわらない (右上の写真). (この写真のなかで一番おおきな (2 倍以上のサイズの) プーリが Thingiverse でみつけて最初に印刷したものであり,これが唯一ほぼ正確に歯をきざんでいる). しかたがないので,とりあえず,これでためしてみる.
GCode では歯のかたちがどうなっているのかをみたのが左下の図だ. 中央付近のつぎめの部分をのぞいては,ほぼ設計どおりになっているのがわかる. だから,うまく印刷できないのは Printrbot のせいだ.
こわれたプーリからネジをはずして,印刷したプーリにはめてみる. かなりきつくて,モータにとりつけて 6 角レンチをまわすとギシギシいうが,そのほうがゆるむことがなくてよいだろう (右上の写真). まわしてみると精度がよくないことがわかるが,スリップはしない. これで,さきにすすむことができる.