3D プリンタ Printrbot+ はうまく動作するようになるまでにいろいろ問題を解決する必要があった. 最近はあまりつかっていないのでわからないが,やわらかい木材をつかっているために,今後も頻繁に調整しないと状態を維持できないのではないかとかんがえている. それとくらべると,Rostock MAX は安定している. ボディには Printrbot と同様に木をつかっているが,Printrbot よりよく設計されていて,安定している.
Rostock MAX の構造は安定動作にむいているようにはみえない. アルミ・フレームの上端にマイクロ・スイッチがついていて,そこが原点になっている. そこからプリントベッドまでは 40 cm ちかくある. 温度がかわっただけでプリントベッドまでの距離が変化する.
しかし,それにしては動作は安定している. 距離のパラメタはたまに調整するが,3 つ (x, y, z 軸) のドライブ機構のあいだのずれはほとんど生じない. ボディは木でできてはいるが,その木は Printrbot とはちがってプラスティックでラミネートされているので,うつくしいだけでなく,くるいがすくない.
Printrbot がアマチュア設計によるものであることはあきらかだが,Rostock MAX はプロの設計だといえる. Printrbot はくみたて中に手もどりがしばしば発生したが,Rostock MAX ではほとんどそういうことがなかった. くみたてに 2 週間 (週末 2 回) の時間がかかったので,かんたんだったとはいえない. マニュアルも十分くわしく書いてあるとはいえない. その点では Printrbot とそれほどかわらない. それでも,着実にくみたてることができた. 品質のわりに価格はそれほどたかいとはいえない. Printrbot は低価格モデルをべつにすれば 600 ドル以上するが,Rostock MAX は 1000 ドルだ.
追記:
Printrbot のラインナップはめまぐるしく変化する.
最近ようやく version 2 のシリーズがそろったとおもっていたら,現在はキットをほとんど売っていない.
完成品として Printrbot Plus V2, Printrbot Junior V2, Printrbot Simple というのを売っている.
Junior でさえ 699 ドルもする.
この会社はどうなっているのだろう.