これまで Rostock MAX で ABS フィラメントをつかうとき,プリントヘッドの温度は 250℃ から 260℃ にしていた. その最大の理由は Rostock MAX のファームウェアで上限温度が 260℃ に設定されていて,それ以上指定しても 260℃ におさえられてしまうことだ. しかし,この温度ではフィラメントが十分にやわらかくならない. ついにファームウェアをかきかえて 290℃ で印刷するようにしてみた.
ファームウェアの一部である Configuration.h には最大温度を指定する定数が定義されている. その値を 260 から 300 にした. これで容易に最大温度をあげることができる.
300℃ にしてもとくに異常なことはおこらない. Printrbot+ ではけむりがでるところまで温度をあげてみたが,わが家の Rostock MAX で 300℃ にしてみても正常に印刷する. たぶん,実際には 300℃ にはなっていないのだ. 温度を校正していないから,たかめに表示されているのにちがいない. ただし,別項に書くように Printrobot+ でつかったときと同様の悪臭がすることだけがこまる.
280℃ ではまだうまくいかないことがあるようなので,290℃ でつかうようにしてみた. 臭気をのぞけば,とくにこまったことはおこらない. そして,これまでエクストルーダのギアがまわらなくなってフィラメントをけずっていたようなばあいにも,うまくフィラメントがおくられるようになった. だから,当面はこの温度でつかうことにする.