ABS は印刷中に反ってプリントベッドからはがれやすい. もうすこしで完成というところではがれて,泣くおもいをしたことも 1 度ではない. しかし,ようやく対策がわかってきた.
プリントヘッドにファンをつけてはいるが,まだうごかしていない. かわりに 3 本のアルミ・フレームのうちの 1 本に中型の扇風機をつけて,まわしている (左下の写真). 強力すぎるともおもえるが,うまくつかえばこれでうまく印刷できる. アルミ・フレーム上をキャリッジが上下にうごきまわるのだが,ヘッドがプリントベッドに達するとそれ以上はさがらないので,フレーム下部に扇風機をつけてもじゃまにはならない.
ついさっきまでは扇風機のかぜをプリントベッドにあてていた. しかし,こうすると印刷中のオブジェクトが反って,プリントベッドからはがれてしまう. プリントベッドにはカプトン・テープ (ポリイミド・テープ) をはっている (右上の写真) が,それでは十分でない. 3M Scotch 2090 というテープのほうがカプトンよりよいという話もあるが,たいした差ではないだろう. 粘着テープをつかうひともいるというが,カプトンでもうまくすればちゃんとはりつくから,それでうまくいかない原因はほかにもとめるべきだろう.
プリントベッドの初期温度は 90℃ にしたが,温度を変化させることによってはがれにくくすることができないか,ためしてみた. 条件をかえるとはがれかたはかわるが,ばらつくだけで,はがれなくはならない.
結局,効果的なのはできるだけプリントベッドの温度をたかくたもつことであり,そのためには扇風機をプリントベッドにあてずにやや上向きにすればよい. これで,印刷中にはがれる確率はかなりひくくなった.
2013-9-8 追記:
完全にはがれることはふせげるようになったが,まだ印刷中に raft の一部がはがれることがある.
はがれるのは扇風機をつけている側だ.
温度をはかってみると,はがれている部分はプリントベッドの温度が 60℃ ちかくまでさがっている.
反対側は 90℃ 以上ある.
つまり,プリントベッドに場所によって温度差があることが問題だということだ.
Printrbot+ でも場所によって温度差があり,それをふせぐためにアルミ版をプリントベッドにつけようとかんがえていた.
まだ実行してはいないが,アルミ版をつければ温度がより均一になることはまちがいない.
Rostock MAX でも,SeeMeCNC が推奨しているガラス板ではなくて,アルミ版をつけるのがよいかもしれない.