Rostock MAX のホットエンドの修理に失敗して,とりあえずつかえなくなった. かわりに Printrbot Plus をつかってセル・オートマトン風のパターンの印刷をこころみた. 材質として ABS でなく PLA をつかったのでだいぶちがうものになったが,2D のパターンはつかえそうだ.
Printrbot Plus では最初は ABS をつかって問題が多発した. 一番たえられないのは臭気だ. Rostock MAX ではつかえない 3 mm の ABS フィラメントがまだだいぶあるのだが,もはや Printrbot で ABS をつかう気はしない. セル・オートマトンも PLA でためしてみた. PLA でもできることがたしかめられれば研究的価値があがる.
ABS よりはパターンがこまかくなり,より糸をひきやすくなる. しかし,シミュレーションでえられたののと同様なパターンが印刷される. ABS よりは規則的だ (下の写真). ここではパターンがうえにいくにつれてせまくなっているのがわかる. 境界のない円形に印刷しているにもかかわらず,対称性がやぶれてしまう.
1 D CA のパターンは不安定だ. そのため,円全体にきれいなパターンをつくることができない. 印刷物や印刷しているところを Makers Faire でみせる予定だが,みせるのは 2D のパターンのほうがよさそうだ. このほうが安定している. ABS よりは密に印刷しなければならないのと,Printrbot は最高速度がおさえられるようなので印刷に時間がかかるが,ともかく 2D のパターンをあれこれ印刷してみた.
左上の写真はパラメタ選択がまだあまりうまくいっていない. 一応パターンはできているが,パターンをつないでいる糸がふとすぎるのと,同心円の間隔がひろすぎて,そのあいだの関係が疎だ. これは同心円の間隔が 0.5 mm だが,さらにひろげると同心円のあいだの関係がきれて,パターンがこわれやすくなる. 右上の写真はうまくいった例だ. 同心円の間隔は 0.4 mm にしている. このくらいちかづけると,うまくカップリングする. ABS のときのように,同心円間でカップリングしたパターンがはっきりみてとれる.