3D プリンタ Rostock MAX のホットエンドを交換したあと,あやまってサーミスタのリード線を根元からちがってしまった. 途中からなら修理もできるが,これでは買いかえるしかない. 秋葉原で Semitec 104GT-1 というサーミスタを買ってきてとりつけた. ファームウェアにかなり手をいれなければただしく動作しないのではないかとおもっていたが,さいわい,もとのままでもつかうことができた.
Rostock MAX のホットエンドを交換したあと,基板につながる線にサーミスタをコネクタでつなごうとして,失敗した. サーミスタの細いリード線をひっぱってしまったらしい. リード線が根元でちぎれてしまった. Rostock MAX 付属のサーミスタはリード線がほそくて,きれやすい. 中国製だろうか? もっと太いリード線をつかっていればこうはならなかったはずなのだが,その線は 0.15 mm しかないようだ.
このサーミスタがどこのメーカーのどういう種類のものなのかわからないが,100 kΩ ということはわかっているので,会社のかえりに秋葉原にたちよってみた. 夜 7 時をすぎていたので,ほとんどの部品屋はすでにしまっている. しかし,さいわい,マルツパーツ館という店がまだあいていたので,そこにはいった.
マルツパーツ館は 20 種類くらいのサーミスタをおいている. 必要な特性もわかっていなかったが,そこにあるなかで 2600-12 104GT1 なるものを買った. 100 kΩ で 260℃ でもつかえるものを選択した結果だ. なるべくリード線がふといものがよいとおもったが,一方では先端がちいさくないとホットエンドのあなにはいらない. それに,そもそも 260℃ でつかえるものはあまりないようだ.
かえってからしらべてみると,104GT-1 は 石塚電子 (Semitec) の製品のようだ. 石塚電子のサイトにはすでに 104GT-2 という型番のものしかないが,ほかをしらべると 104GT-1 もあり,特性はほぼおなじようだ. 使用するにはファームウェアのソース・プログラムのなかでサーミスタの特性を記述している Configuration.h のパラメタをかきかえなければならないとおもった. しかし,そのなかをみてみると,なんと,すでに 104GT-2 をシミュレートするパラメタが設定されていた. いままでつかっていたのは 104GT-2 ではないとおもうのだが,これまでのほうがただしくない設定でつかっていたのだろうか?
いずれにしても,いままでとおなじ設定でほぼただしい温度が測定できるようだ. 例によって 180℃ をこえる温度は測定できないのだが,180℃ に設定して赤外線温度計ではかってみると,ほぼそのくらいになっている. 印刷してみても,問題はなかった. 215℃ に設定して印刷すると途中で (低温のためフィラメントがおくられなくなって) 印刷がとまってしまうことがあるが,220℃ から 260℃ ではうまく印刷できる.
このノズルもこれまでのノズルも直径 0.5 mm のはずなのだが,あたらしいノズルのほうがほそいようだ. これまでとは印刷のぐあいがだいぶちがう. これまでよりオーバーハングによわいようだ. これはこまったことだ. それから,別項で書くことにするが,セル・オートマトンがこれまでのパラメタでは印刷できなくなった. パラメタを調整してみると,これまでよりこまかいパターンが印刷されるようになった. 最初は温度設定がちがうからではないかとかんがえたが,どうやらノズルのせいらしい.