これまで 2 台のプリンタをくみたてて,つかってきた. Printrbot Plus ではとんでもなく苦労させられた. Rostock MAX はそれほどではなかったが,修理にあけくれた. 1000 ドル以下のキットだからしかたがないとおもってきた. もっとカネをだして整備された製品を買えば,こんな苦労はなかったのだろうとおもってきた. しかし,日経トレンディ 2013 年 11 月号をみると,どうやらそうではなくて,自分でメンテナンスしなければならない機種では,もっと高価なものでも苦労はたえないらしいことがわかった.
Printrbot でさえも,たいていの雑誌記事などをみるかぎりは,やすくてよくできた 3D プリンタだというようなほめことばしか書いてない. 日経トレンディでは,まず材質に関しても ABS については 「安定した印刷が難しい面も」 と書き,PLA については 「ABS より硬いため加工が難しい」 と書いている. ABS の難点の記述は他ではあまりみていない.
さらに,3D 印刷全般について 「これほど苦戦するとは思っていなかった」,「精度の調整をユーザ自身で行う必要がある」,「想像もつかないような "事故" が数多く起こる」 と書いている. 台のうえにテープをはるときに気泡ができないようにしないと 「印刷物がうまく定着しない」 という記述もある.
さらに MakerBot Replicator 2X については 「初期不良や故障が多め」,「使いこなすには時間がかかる」,「精度をかなりシビアに調整しないときれいに印刷できない」 と書いている.
Replicator の欠点を他の機種より多く記述しているのは公平でないようにもおもえるが,全般的にきびしくかつこまかく評価している点には好感がもてる.
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