3D プリンタを通常とはちがう方法でつかって,興味ぶかいランダムな “セル・オートマトン風” のパターンを生成することができる (このビデオを参照). これらのパターンのなかには,いくつかの方向性があることをみてとることができる.
上の写真のなかにみられる,パターンの方向を下の図のようにかいてみた. プリント・ヘッドは 0.25 mm ピッチで水平に移動しながら印刷していく. そのため,(2) 0.25 mm ピッチの水平なほそい糸が形成される. (1) 印刷によってつくられるもっとも主要な構造は,ヘッドの回転方向とは逆にのびていく格子だ. (4) ヘッドは円筒をえがくが,円を 5° ごとの線分で近似しているので,5° ごとに縦線があらわれる. ただし,縦線がはっきりみえないところもある. (3) もうひとつみえるのは,ヘッドの回転方向にのびていく,(1) とは逆方向のパターンだ. 具体的には,すこしおおきなすきまがこの方向にのびている. なぜこのような方向に伝搬するのかはわからない.