ABS の 「ゆらぎ印刷」 ではさまざまな興味ぶかいパターンがえられているが,これまで PLA ではあまりおもしろいパターンができなかった. ABS でも層をあつくするとパターンが単調になるので,逆に PLA で層をうすくしてみるとよいのではないかとかんがえて,ためしてみた.
Maker Faire Tokyo では Printrbot で 「ゆらぎ印刷」 のデモをしたが,今回は Rostock MAX をつかった. Printrbot より Rostock MAX のほうが高速に印刷できるからだ.
まずは層を Printrbot のときとおなじ 0.25 mm にしたが,これでも Printrbot より変化のあるパターンができる. ここでは黒いフィラメントをつかっているが,他の (製造者がちがう) フィラメントをつかうとこれほどうまくはいかなかった. この黒いフィラメントが一番,品質が一様なようだ.
まずはもっとも変化のあるパターンから. (左下にすこし欠陥がある)
右下から左上への波がみられるパターンをいくつか.
波がみえるのは,おもに 「横糸」 がふとくなっているからであることがわかる. つぎのも同様な例だ.
つぎのは層を 0.2 mm にしている. ここでも 「波」 がみえる.
さらに 層を 0.15 mm にしたときの写真だ. この写真では波の構造がかならずしもよくわからないが,0.15 mm での印刷はまだ 1 回しかためしていないので,この作品しかない.
最後は,層が 0.2 mm のときのもっとも変化のあるパターンだ.