ゆらぎ印刷の際に冷却ファンを使用するかしないかで,印刷結果にどのようなちがいがあるかを ABS でしらべた. 冷却することでゆらぎがすくなくなっていることがわかる. それでも,ゆらぎをなくすことはできないし,場所によらず均等にすることもできていない.
フィラメント (ABS) のおしだし量をすこし変化させながら,ファンの効果をしらべた. 最初の写真はおしだしのパラメタが 0.5 のときのものである. 層厚は 0.3 mm にしている.
左がファンをまわしながら印刷したものだ. ゆらぎはすくなくなっているが,それによって層間の接着がよわくなり,はがれているところがある. 右はファンをとめたまま印刷しているが,それでも手前はゆらぎがちいさくなっている. なぜ場所によってゆらぎのおおきさがちがうのかはわかっていない.
つぎはパラメタが 0.4 のときである. これも層厚は 0.3 mm である.
このときも,ファンをまわしながら印刷した左側の奥でとくにゆらぎがちいさくなっているが,パターンがくずれてしまっている. ゆらぎがあるほうがパターンがくずれにくい. このときはファンをとめていた右のほうがゆらぎにむらがすくない. パラメタが 0.5 のときとはむらのでかたが逆になっている. 理由はやはりわからない.
最後の写真は層厚が 0.25 mm だが,最初はファンのスイッチをいれわすれて,途中でいれた. どこでいれたかはあきらかだろう.
ファンをまわしたほうがゆらぎがすくなくなるのは,フィラメントの温度がすぐにさがるからだろう. フィラメントの温度がたかいとやわらかいので,ヘッドがちかくにきたときに変形しやすいことが,ゆらぎをおおきくしているとかんがえられる.