3D 印刷でさまざまなパターンをつくってみている. ここでは四角い "うずまき",格子,波形,四角形をならべたパターンなどについて書く.
最初のパターン (左下の写真) は四角いうずまきだ. 円にちかいかたちにしない理由は,四角のほうが G-code を生成するプログラムが容易なこと,四角形を充填できるようにすること,そして高速に印刷できることだ. カラーでとった写真だが,自動補正がうまくできずに青くなってしまうので,モノクロにしている. 各パターンは中央から印刷しはじめている. 最初はプログラムがすこしおかしかったので,よくみると中央がただしいうずまきになっていないものがある. 密度やふとさも 2 種類かえて印刷している. ふといほうがうずまきだということが明確にわかる.
つぎ (左下の写真) は波形とその変形だ. 波形といっても,これもサイン・カーブではなくて直線にしている. これもプログラムの容易さと印刷高速さのためだ. 層ごとに振幅をかえているものもあるが,あまりはっきりしない. 直線なので,層ごとに位相を逆転させると格子になってしまう. 波をむかいあわせにしようとして失敗しているものもある (成功するまでデバグしなかった). 写真の 2 行 1 列の位置にあるものは振幅をランダムにかえている. ランダムにかえるよりは,振幅でなにかを表現するほうがおもしろいかもしれない.
右上の写真も波のパターンのつづきだ. 層ごとに位相を 90° かえたものと,180° かえたものつまりななめの格子だ.
つぎの写真は水平の格子だ. 左端のものはフィラメントによる 「よごれ」 が比較的すくなくなるようにしているが,それでもよごれている. あとの 2 つは印刷方向を一定にしているので,毎回パターンをヘッドがよこぎるときに,よごれてしまう.
最後の写真は四角形をならべたパターンだ. 上の 3 つはそれを整然とならべているが,下のは四角形のおおきさと位置とをランダムにきめている. ランダム・ウォークと同様に,かたよりが生じて,構造体としてつかうのは困難だ. 整然とならべるときは 1 行 3 列のもののように,印刷順序などをくふうして,よごれをへらすことができる. しかし,ランダムな場合はよごれをへらすのがむずかしい. ここではなにも対策をしていないので,よごれがめだっている.