「コンストラクタル法則」 についての本であり,タイトルのとおり一応は物理の本なのだろう. しかし,通常の物理とはちがって演繹的には書かれていない. この本を読んでも 「コンストラクタル法則」 がなにものであるのかも容易にわからない. いろいろな例がとりあげられているが,どれも中途半端なのでよくわからない. なのでフラストレーションがたまる. 「コンストラクタル法則」 は物理現象だけでなくて生物や社会のさまざまな現象を説明するものなので従来の物理のやりかたでは書けないというのはわかるが,もうすこしうまく表現する方法を確立する必要があるようにおもう. しかし,セル・オートマトンなどとともにあたらしい物理学のありかたをしめしているのだろう.
評価: ★★★☆☆
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