3D モデルからカップや花瓶をつくると,「層」は常に水平になり,層間のつなぎがみえるし,印刷の方向は途中で変化する. 上下にゆらぎつつ一定方向に巻きながら印刷したい. そのためには G-code を生成するのがよいだろう. というわけで,G-code を生成するプログラムをつくってためしてみた. 三角関数で変化をあたえながら,いろいろなかたちを印刷してみた. ここにしめすすべてのかたちは直線と三角関数だけをくみあわせたものだ. 冷却がうまくいっていないものもあるが,さまざまなかたちをつくることができた.
基本のかたちは円筒に底面をつけたかたちだ. 円筒は 2 重ないし 3 重にする. 1 重でないと単純な螺旋にはできないが,できるだけ層間のつぎめができないようにする. 底面も同様にうずまきをかさねていく.
まずは上下で断面積がほぼ一定なかたちをためす. 変化をつけるために三角関数をつかって変形させている. PLA,ABS 両方でためしている. 透明なものが PLA,しろいのが ABS だ. これは比較的うまくできた.
つぎの写真は底面をうえからのぞきこんだものだ.
つぎは皿状のものをつくろうとした. しかし,ひらたくすると積層に失敗しやすい. 皿の裏側は冷却されにくく,かたちがくずれているところがある.
さらにちょっしたアイディアをだして,ワイングラス風のものと口がせばまった花瓶をためしてみた. どちらも冷却がうまくいっていない部分がある. かなり強力にファンで冷却しているつもりなのだが,まだだめだ. もっとゆっくり印刷すればよいのだろうが,すくなくとも,ためし印刷をするのにあまり時間がかかるのはこまる. もっと強力に冷却する方法をくふうするべきだろう.
最後のボウルは花瓶の失敗作なのだが,これはこれでボウルとしてのかたちをなしている.