学会出張でポーランドのクラクフ (Krakow, Polant) にきている. クラクフの観光の目玉のひとつが Wawel の王城とそれに隣接する聖堂だ. とまったホテル Park Inn Radisson からまちの中心はすこしはなれているが,この城はすぐそばだ. そのため,ホテルに日曜の午前 10 時台について,すぐにそこをめざした.
日曜だからだろう,王城のそばにはたくさんの出店がでている. パンやソーセージを売っている店もあり,おもちゃなどを売っている店もある. しばらく散策しているうちに 11 時半くらいになったので,まだすこしはやいようにおもうが,ここで昼食をとることにした. ソーセージが多いのはドイツ的だ. ふといソーセージがおいしそうだが,どう注文したらよいかもわからないので, いろいろかんがえて結局ホットドッグと野菜をいためたものをたのんだ. ホットドッグにいれるソーセージがどれなのか,あらかじめわかっていなかったが,予想以上にしょぼいものだった. しかし,パンはおいしかった. パンの中心にあなをあけ,そこにケチャップとマスタードをながしこむ. そこにあとからソーセージをつっこんで,できあがり. これで 6.5 ズロチくらいだ (1 ズロチは約 34 円). 野菜とあわせて 15 ズロチ. 昼食としてはこんなものだろう.
店のなかに,その場でかんたんなものづくりをしている「鍛冶屋」があった. 蹄鉄や鉄製の食器などを売っている. 鉄でつくったサイコロを 15 〜 30 ズロチで売っていたので,中くらいのを買ってみた. あまりおもくないものをえらんだつもりではあるが,そうはいっても鉄なのでおもい. 精度がわるいのでほんとうにサイコロとしてはつかえないだろうが,おもしとしてつかうつもりだ.
出店をみおわってから丘にのぼり,城と聖堂をみた. といっても,内部はほとんどみていない. 城の内部はそとをみたあとにみようとおもっていたが,午後になると急にひとでがふえて,みるのは困難になった. 午前はすいていたのだが,そのときは午後のひとでを予想していなかった. 午後にひとがふえるのは,かんがえてみれば当然のことだ. キリスト教の国であるポーランド (現在はローマ教皇をだしているが,プロテスタントのほうがおおいという) では,日曜の午前は教会にいくひとがおおいだろう. Wawel の教会にもひとがあつまっているが,城にはひとがすくない. 午後になるとそこからでてきたひとが城の入口に列をなすことになる. そういうわけだから,私はほかの適当な日時をみつけて,ここにくることにしよう. さいわいホテルすなわち学会会場からちかい. そういうわけで丘をおり,旧市街にむかった.
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