学会出張でポーランドのクラクフ (Krakow, Polant) にきている. Wawel の王城と聖堂が,旧市街とともにここの観光の目玉だ. 日曜日にはみそびれたのだが,学会会場のホテルからちかいので,きょう,ちょっとぬけだして,いってきた.
最初の写真はべつの機会にとったものだ.
最初に聖堂の一部にはいろうとすると,チケットをかってくるようにいわれた. そのチケットをもってべつの入口にいくと,そちらは城なのでそのチケットでははいれないという. 城のチケットうりばにいくと,10 種類くらいのチケットを売っている. 展示をこまかくわけて,それぞれがべつのチケットになっているのだ. まとめたチケットがあってもよさそうなのだが,まとめると 160 ズロチ以上 (4000 円以上) と,とてもたかいので,まとめて買うひとはあまりいないのだろう. (レシートをみると,どうも,よけいにはらわされているようにみえるのだが…)
ほとんどまとめて買おうとしたのだが,そのうちの 2 つは 4 時におわりだから全部はみられないという. そのため,「うしなわれた Wawel」 という展示はみないことにした. 結局は時間が十分にあまったので,適切な順番でまわれば全部みられたのだが…
ようやくチケットをもって,再度,城のいりぐちにいくと,係員はしばらくかんがえていた. そして,最初はとなりの入口にはいるようにという. チケットをみると,たしかに時刻と順番が指定されている. というわけで,王の居室 (royal private apartments) を最初にみた. ガイドつきのツアーであり,説明は英語でしてくれた. 王は 17 世紀はじめにはワルシャワにうつってしまって,そのあと外国軍にこわされたり占領されたりしたため,かなりの部分はあとで再建されている. ふるい部分は 14 世紀くらいからあるが,20 世紀につくられたり,えがかれたりした部分もおおいという. その途中のいろいろな時代のものがある.
王のもちものの展示 (crown treasury and armoury) のなかには,5 mm ほどの金属の輪を溶接かなにかの方法でつないでつくった服 (chain mail) もあった. 現在なら 3D プリンタでつくるところだが,金属をきっちりつなぎながらつくるには,相当な時間がかかっただろう.
聖堂には,地上階にも聖人のひつぎがあるが,地下にはさらにおおくのひつぎが安置されている. そのなかには軍人らしきものもあった.
塔にのぼった. ここは写真をとってもよいだろうということで,ガラスまどの写真などをとる.
最後に Dragon's Den なるものをみる. 丘のうえからはいるが,窓もない,らせん階段を延々とおりる. そこは洞窟のようになっている. もしやまた螺旋階段をのぼらなければならないのかと恐怖をおぼえたが,そうではなかった. 出口は下にあった. だいたいのものはみたし,ふたたびのぼる気はしないので,これでおわり. 最後の写真は出口のそばにあるドラゴンの彫刻だ. これは火をだしてほえるようになっている.
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