中国の大連でひらかれる BIT 3D という会議で発表するためにやってきた. 前日のレジストレーションは会議の会場にちかい宿泊中のホテルからだいぶはなれた場所であり,だいぶ時間をとられたが,一応いってきた. 時間をとられるのはそれだけかとおもったら,当日もいろいろ問題があった.
会場の外には会議のなまえが表示されていないので,まずどこからはいったらよいかわからない. べつの入口には展示会をみにきた客がながい列をなしていたが,指定された入口には列はなかった. 金属が探知されてもなにもしないので,意味があるのかどうかわからないが,ともかくそれをとおってなかにはいった.
なかにはいっても,ひとにきいても,まだ場所がわからない. 1 階は展示会場だからちがうようにおもえる. そのうえの階 (2 階よりは下 !?) にいくと,そこでよいようにいわれるが,なかをのぞくとどうみてもちがうようにおもえる. そこで,再度 1 階におりてきいてまわったが,やはりわからない. 建物の中をあちこちあるいたすえ,2 階 (すなわち 5 F !!) にいくと,BIT Gongress のレジストレーション・デスクがあり,ようやくわかった. やはり最初の場所でいいという.
午前は BIT Congress だけでなく,まったく関係のない会議といっしょにされている. しかも,最初のあいさつはすべて中国語だ. しばらくして keynote がはじまると,最初の keynote は英語だった. 内容は世界各国の経済についてであり,しかもいつどこの経済はよかったとかわるかったとか,そんな話ばかりでおもしろくない. MacBook Air をつかいながら半分きいているうちにその話はおわり,つぎはまた中国語だ. 午後は 3D 印刷の話らしいので,でなおすことにした.
午後もおなじ場所だとおもっていたが,そうではなかった. また案内してもらわないとわからなかったし,案内できるひとはかぎられていた. たいていのひとは知らないか正確におしえてくれない. 問題のひとつは案内板がないこと,もうひとつはこの会場では場所を特定するのが困難なことだ. 2 階というのが実は 5 番めのフロアだったりするので混乱する.
会場はなんと,展示会のイベントでさわがしい 1 階の展示スペースのなかなのだった. 通常の方法ではきこえないし,おおきな音をだすと展示会のほうがじゃまされるので,電波でつたえてイヤホンできくという方法をとっていた. それでも,おおきな案内放送があるとききとりにくい. 日本でも展示会場の一部に場所をとって講演をきくことはよくあるが,通常,こんなにさわがしい場所ではない. これはかんべんしてほしい. あすの私の発表はさいわい 2 階すなわち 5 F でやるということなので,もっとしずかなはずだ.
午後は 3D 印刷に関するものであり,興味ぶかい発表もいくつかあった. とはいえ,キャンセルされた発表もいくつかあり,予定よりはやくおわった. 「カネかえせ」 という感じだ. この学会をフルセットでもうしこむと 2000 ドルということになっていたが,それだけはらったひとはいるのだろうか. 私は自費なので最低限にしておいた.
午前は途中からきかなかったので,ちかくでみつけたローソンの中華弁当をたべた. ここにきてからやたらにのどがかわくので,再度ローソンにいって水とウーロン茶などを買ってきた. これで 1.25 〜 2 リットルのペットボトルをあわせて 6 本買ったことになる. このローソンはきのうの朝みつけたのだが,そのときさっそくおにぎりを買っていた. 日本と同様に,いやそれ以上に,おにぎりのほうがサンドイッチよりやすい. ただし,中国語しか書いてないので,えらびづらかった. 肉の種類はわかるが 「黄醤」 というのがわからなかったが,これはマヨネーズのことだとわかった. マヨネーズ味 2 個になってしまったのは,ありがたくなかった. それと,おにぎりは日本のよりあけにくくて,海苔がきれてしまった. ローソンでも日本のほどうまくできていない.
夜はバンケットがあるのだが,それにはもうしこんでいないので,会展中心のはしにあるレストランにはいってみた. このちかくにはあまりレストランがないが,あと 2 日だけだから,なんとかなるだろう. このレストランは定食屋だった. 10 種類以上の定食があるが,そのなかから羊肉となすを煮たものをえらんだ. あじつけは,例によってすこし辛い. 主菜は八角がきいたあじつけであり,ちょっとした野菜とつけものがついている. スープには磯のかおりがする海苔がはいっている. 主菜には大連らしいものをえらばなかったが,スープはこの土地らしいといってよいのだろう.
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