中国の大連でひらかれる BIT 3D という会議で発表するためにやってきた. きょうは 3 日め,自分の発表があった日だ. 一部のセッションはあいかわらず騒々しい展示会のなかでおこなわれているが,自分の発表はしずかな環境でおこなわれ,ほぼ満足するべき結果だったとおもう.
発表は午前の 2 番めだ. 発表には 「革命的」 な 3D 印刷という,ちょっと仰々しいタイトルをつけた. 中国人にとって 「革命的」 ということばがどういう意味をもつだろうとかんがえながらつけたタイトルだが,どうおもわれたかはまだきいていない.
20 分の時間のなかで約 1 分のビデオを 2 つみせた. (ビデオへのリンクはここにある.) Rostock MAX による印刷プロセスをうつしたものだ. さらに,印刷した皿を全員にくばった. 無料でもっていってよいということを明確にいっていなかったので,一部は回収されてしまったが,再度くばり,のこりはへやのまえのテーブルに 「Free samples」 と書いておいておいた. あとでみたらなくなっていたから,たぶんだれかがもっていったのだろう.
質問は 1 件だけだったが,あまり要領よくこたえられなかったから,それでおわってしまったのだろう. 発表の直後に名刺を 3 人と交換し,そのうちひとりからはメイルをおくるといわれた. 参加者は 40 人くらいだったから,そのうち 3 人からつよい反応があったのは成功といえるだろう.
ほかの発表をきくと,査読はないから予想どおりベンダの宣伝が多いが,大学からの発表もそれに匹敵している. きのうの発表もふくめると,とくに興味をもったのは Airbus の部品の軽量化,こまかい構造を最適化して強度をあげる方法,逆に柔軟な構造をつくることなどだ. これらのおおくに共通しているのは,従来の整然とした機械部品とはちがう,生物の骨のような複雑で対称性のないかたちをつくっていることだ. アクセサリに関する発表もあったが,それも生物的な複雑な構造をつくっている. これが 3D 印刷がおこしつつあるひとつの重要な革命だろう.
昼食はほかのひとといっしょにたべられるのかどうかがわからないまま Bayshore Hotel にいくバスにのったが,結局は昼食券が必要でかつもう買えないことがわかったので,ホテルのちかくのみせでたべた. ラーメン屋でやきそばをたのんだのが,まちがいだった. 時間がかかったうえ,コスト・パフォーマンスはあまりよくなかった.
それから,あるいて会場にもどった. バスで 5 分,あるいても 12 分といううたい文句だったが,実際はバスで 10 分,あるくと 20 分かかるようだ. ホテルについたのがもう 12 時半くらいだったので,あるいてかえるとぎりぎりだった. 午後はまたあの騒々しい場所で半日きいた.
関連項目