BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. 会場ちかくにとまりたいため,アパートメント・ホテルにとまったが,きてみるとかなりあやしげなホテルだった.
空港からタクシーでホテルにきたが,タクシー運転手もタクシー会社もこのホテル名を知らなかった. 運転手は再々連絡をとってホテルの場所などをきいていたが,ちかくにきても,まだわからなかった. 建物はわかり,そのそばでタクシーをおりたが,建物をひとまわりしてもどこにホテルがあるのかわからない. となりではビルを建設中だ. ここでは深夜まで工事していることがあとでわかった.
ビルの一角にある会社できいてみると,電話をし入口をおしえてもらい,ビルのなかまで親切に案内してくれたが,それでもわからなかった. そのとききいたのは,ビルの 4 階にいけばよいということだ. しかし,どのボタンをおしたらよいかわからないエレベータにのってみると,そのビルには 4 階はない. かわりにあるのは 3A という階だ. そこをひととおりあるいてみたが,わからない. 5 階にいってみたが,そこはあきらかにちがう. 再度ひとにきいてみたが,管理室 (フロント・デスク) がどこにあるかが,やはりわからない.
最初にきいたひとは,わたしがもっていたホテルの情報をみて電話をしていたが,つぎにきいたひとは電話をしろという. もっている携帯電話でそこに電話できないことはないが,日本を経由してもどってくるというおかしなことをしなければならない. いまでは旅行・出張の際に現地の携帯電話を借りることが必要なのだろう.
もう一度 3A 階にもどって,あいているへやのなかにいるひとにきいてみると,ホテルを知っているという. そこが管理室なのだった. しかし,ドアのまえに書いてすらない.
最初に会った女はしばらくしらべてから,男を呼んだ. しかし,どちらも満足に英語をしゃべれない. それでも,ホテル代をさきばらいしろといっているのはわかる. まずはへやに案内してもらったが,カギは指紋認証だ. ひとさしゆびの指紋を登録した.
もう一度,管理室にもどって,クレジット・カードでホテル代をはらおうとした. しかし,もっていた Master と Visa のカードはどちらもつかえない. しかたがないので,中国建設銀行の ATM がある場所までくるまでつれていってもらい,キャッシュ・カードで現金をおろしてつかった. かれこれ 1 時間ちかくかかってしまった.
ホテルにはひととおりのものはある. バスタブはないが,それははじめからわかっていたことだ. ホテルによってはシャワーがなくてバスタブだけのところもあるようだが,それではこまる. そうじはいきとどいていないが,まあよいだろう.
ハンガーがないのでクロゼットはあってもつかえない.
まどをあけたままにする方法がよくわからないが,そもそもまどからものをおとすとすぐに地上までおちてしまう. 建物のそばにいると,うえからなにかおちてくるかもしれない. 安全が考慮されていない設計だ.
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