FDM 型の 3D プリンタで密に螺旋をえがかせると円筒ができる. この円筒を印刷するまえに変形 (deform) させることで球をつくることができる. ただし,この変形の際にはフィラメントの射出測度やヘッドの移動測度も変換して やる必要がある. 球の印刷を実際にためしてみたが,最初はそれらの測度がうまく調整されていなくて いびつな球になってしまった. しかし,すこし調整することによって真の球にちかいかたちをつくることができるようになった.
最初の写真は螺旋をそのまま印刷したものだ.
# photo: 螺旋初期のいびつな球と,進化した球の写真をしめす.
真の球にちかづいたとはいっても,印刷測度がはやすぎると上端がくぼんでりんごのようになってしまう.
球を印刷するには理論的にはその下端の 1 点から印刷をはじめることになる. しかし,実際にはある程度のひろがりができてしまう. 1 点では重量をささえることはできない. また,1 点ではもちろん,すこしひろがりがあっても印刷時にかかるちからにたえられないので, プリントベッドにはりついた十字形のサポートを印刷するようにしている.
# photo: 十字サポート
かたちはかなり正確になったが,まだ上部と下部がきれいに印刷できない. どちらも,透明なフィラメント (PLA) をつかうと,しろくにごってしまう. ただし,下面には透明度のたかい部分もできる. いろいろパラメタをいじるとより透明にちかくなるが,他の部分とおなじようにすることには成功していない.