東京ビッグサイトでひらかれた Maker Faire Tokyo 2014 (MFT 2014) にいってきた. 去年つまり MFT 2013 には自分が出展していたので他の展示をみるチャンスがなかったが,今回は落選したのでゆっくり展示をみることができた. しかし,とくにおもしろい展示というのはすくなかった. また展示数がかぎられているわりに見学者がおおくて混雑しているのであまり快適ではなかった.
ことしも昨年につづいて展示をもうしこんだが,おとされてしまった. おとされることはまったく予期していなかったので,あまり真剣に展示説明を書いていなかった. 昨年となにがちがうのか,ちゃんと説明しておくべきだった. しかし,もうておくれだ.
昨年は主会場である科学未来館のまわりに副会場をつくって展示数をふやすことができたが, ことしは会場をビッグサイトにうつしたため,周囲に副会場をとることができなかったのだろう. どういう基準で選択したのかはわからないが,私のもうしこみは拒否されてしまった.
会場はビッグサイト西側のほぼ半分,先日ひらかれたデザインフェスタとくらべると半分くらいの面積だ. デザインフェスタよりは各ブースに場所をとっているので,展示数はさらにすくない. 1 日がかりでみたデザインフェスタとはちがって,2 時間くらいでほぼひとまわりしてしまった.
いりぐちちかくにはスポンサーのための場所がある. 去年は O'Reilley が唯一のスポンサーだったのだろうが,ことしは多数のスポンサーがつき,その展示がかなりの面積をしめていた. スポンサーのなかには Intel や東芝もはいっている. こういう大組織の展示は Maker Faire 本来の雰囲気とはちがっているようにおもえる.
昨年の MFT やことしのデザインフェスタでは大型の展示がすくなくなかったが,ことしの MFT にはあまりおおきな展示はなくて,そのために用意されたはずの屋上は閑散としていた. そこには九州工業大学の電気自動車がわがもの顔にはしりまわっていたが,そんなに気をひくものではなかった.
新価値創造展などでもみかけたが,撮影用の小型ヘリコプターの展示が 2 件ほどあった. 需要があるから開発しているのだろうが,なぜこんなにひとまねするのだろうとおもう. ほかにも,ひとまね製品がおおいようにおもえた.
3D プリンタに関しては東大の氷プリンタがすこし目をひいたが,デモはしていなかったので,あまりよくわからなかった. ほかにも,ユニークな 3D プリンタでありながらデモしていないのでピンとこないものがあった. 3D プリンタの展示は多いが,そのおおくはあまりおもしろみがない. ハードウェアの開発者は多いが,私のようにソフトウェアをくふうしているものはすくないようにみえた.
各地の FabLab やそれに類する組織の展示もすくなくなかった. そういう展示ですこし,じっくり話をしたいとおもったが,あまり興味をひく展示をしていなかったことと,混雑していて話がしにくかったことのため,ほとんど話をしないままにおわった. 唯一,FabLab 鎌倉でつくった箱を展示していたのでそれについて話をしたが,短時間でおわった. レーザカッタでつかう木材としてふつうはホームセンタで売っているような合板などをつかっていることがおおいが,そこでは山でひろってきた木などをつかっているという. やはり,加工法 (レーザカッタ) 以前にどういう材料をつかうかが問題だ.
電子ブロック的なものもいくつかあったが,これは…というものはみかけなかった.