国土地理院からダウンロードしたサンプル地図の 3D データ (STL フォーマット) を印刷してみた. 3D 地図のあたらしい印刷法をかんがえているが,まずは現在の方法をためしてみるためだ. 2 種類の方法で印刷して比較してみた. 時間を節約するために,サイズを縦横それぞれ半分にちぢめた. それでも STL から印刷するとどちらも 30 分くらいかかる. 螺旋状に印刷すれば 10 分以下にできるとかんがえられるが,おなじデータではまだためしていない. しかし,地図はやはり等高線にそって印刷したほうがよいようにおもえる.
ダウンロードしたままのデータは地図を垂直にたてたかたちだ. それを水平にもどしたデータもつくってみる. これら 2 種類を印刷してみた.
水平な層をかさねる方法ではフィラメントが等高線をえがく. 等高線は 2 次元の地図でみなれているし,情報をあたえてくれる. しかし,等高線のあいだにすきまができやすいのが難点だ. 垂直に印刷していく方法ではすきまなく印刷できるが,垂直にスライスされた線はいささか奇妙な感じがする. 南北にスライスすることもでき,東西にスライスすることもできるが,なぜそのうち一方を選択するのか,とくに理由がない.
垂直にスライスする方法では表面だけを容易に印刷することができる. 内部を印刷しなくても,印刷するフィラメントがささえられる. 既存のスライサをつかうと表面だけを効率的に印刷するのはむずかしいので,格子点の標高を入力して表面だけ印刷するプログラムをつくってみた. とりあえず GeoJson で記述された 1/25000 の地図を国土地理院からダウンロードして,そのうちの 4 枚を印刷してみた. 左右をまちがえたし,印刷がはやすぎたので正確でないし,あまりおもしろくない部分だったようだが,とにかく印刷できた.
格子が疎なので 1/25000 の地図を 1 枚ごとに印刷するとそのサイズは 1x1 cm しかない. それを 4 枚あわせて写真をとった.