ICOIN 2015 という学会で 2 件の発表をするために,カンボジアのシェムリアップ (Siem Reap) にきた. 最後の日にちょっとアンコールのことを知ろうと国立博物館にいったのだが,あてがはずれた. 展示にもっとくふうしてくれないことには,やくにたたない.
きのうはカンボジアの歴史も文化もよくしらないままアンコール・ワットとアンコール・トムとを観光した. ガイドをしてくれた高校生から 「… を知っているか?」 ときかれても,ほとんど 「知らない」 とこたえざるをえなかった. きょうも遺跡を観光するなら,まずは国立博物館にいってすこし知識をえておくのがよいのではないかとおもった. 国立博物館はホテルから比較的ちかく,かつ 8 時半からやっている. 最初にいくのにちょうどよいとおもった.
いままでとおったのとおなじ道をとおるだけではつまらないので,ひとつ西の道にいってみた. そこにも寺らしきものがあったが,Google Map にはなにも書いてないようだ. そこをしばらくみてから,さらに南にいった. そのさきにはあまりおもしろいものはなかった. まもなく博物館にぶつかった.
博物館のパンフレットは各国語のものがあり,日本語もある. そこにはクメールなどの建築技術が強調されていた. しかし,展示はただ仏像などがならべられているだけで,背景にある文化などについてはほとんど説明されていない. ビデオはいくつか用意されているようだが,それは時間がかかりすぎる. ここで学習してから観光しようとかんがえていたのだが,あてがはずれた.
さらに疑問なのは,ここでは 2 階にクメール文化の展示があり,1 階にやアンコール・ワットやアンコール・トムなどの展示があるのだが,まず 2 階に誘導され,そのあと誘導されるさきにはアンコール・ワットだけがあって,アンコール・トムなどへのいりぐちはなぜかしまっている. ミュージアム・ショップのドアだけがひらかれていて,そこをとおるとアンコール・トムの展示にいけるのだが,それははいってみないとわからない.
そもそも来館者はすくないのだが,そういうわけでアンコール・トムなどの展示をみているひとはほとんどいない. みせないようにしているとしかおもえないが,その理由はわからない.いずれにしても,12 ドルはらったのにさっぱり,やくにたたなかった. 展示のしかたをかえればもっと効果的になるとおもうのだが…
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