「おおた工業フェア」は大田区の企業を中心とする展示会だ. そこにはじめていき,3D 印刷物がならべてあるところなど,いくつかのブースで話をしてきた.
大田区は地方自治体のなかではもっとも積極的に地元の中小企業をプロモートしている. 金属の切削・鋳造やプラスティックの加工をしている会社が多いようだが,最近の 3D 印刷普及のながれのなかで,プラスティックや金属の 3D 印刷をてがけてい会社もいくつかみられる.
場所は京急蒲田駅のすぐそばの大田区産業プラザだ. おもな展示は 1 階にありそこはひとが多いが,2 階にもすこし展示がある. 2 階にもひとを誘導しようとはしていたが,2 階は閑散としていた. 3D 印刷関連の展示は 1 階,2 階の両方にあったが,2 階の 2 つのブースで話をしてきた. 金属の 3D 印刷物を展示しているブースできいたところでは,3D Systems のプリンタをつかっているが,サポートのたてかたや表面のあらさを制御するところには固有の技術があるということだった. もうひとつは FDM 方式のプラスティック (ABS?) 印刷物を展示していたが,「競争相手が多いでしょう」というと,うなずいていた.
FDM 方式の印刷物やプリンタをおいているうちの 2 箇所で地球儀の写真をみせてみたが,先日の 3D Printing 展示会と同様に反応はいまひとつだ. 先日は印刷した地球儀をもっていったが,きょうは 3D 印刷関連のところがそれほどあることを期待していなかったので,もっていっていなかった. もっていってみせれば,先日よりは反応があったのかもしれない.
セミナースペースをふくめて比較的めだっていたのが「おおたオープンファクトリー」だ. 「おおた工業フェア」のような展示会は工場からはなれた場所でおこなわれるのに対して,オープンファクトリーは工場じたいをみせるもよおしだ. 前回は昨年 11 月におこなわれたということだが,できればことしはいってみたい. しかし,次回いつひらかれるかがわからないので,みおとしてしまうかもしれない.
起業・事業化支援をかかげたブースもいくつかあり,「ものづくり応援隊」という NPO など,はばひろい支援をめざしているところもある. 私も支援してもらえる可能性はあるとおもうが,現在のところはマッチするようにみえなかった. 起業支援ではないがリバネスという会社にコンタクトすることを熱心にすすめてくれるひともした. しかし,Web サイトをみてみても,私がもとめているものとはちがうようだ.
というわけで,すぐに行動につながりはしなかったが,大田区のとりくみと大田区などの中小企業の動向がわかって,今後なにかのつながりができていくかもしれない.