後藤さんらを人質にした ISIL (イスラム国) は日本が「十字軍」に参加したといった. マスコミなどではそれを安部総理の発言とむすびつけたが,それはむしろ集団的自衛権のことをさしていたのではないだろうか? 集団的自衛権をもつときめた政府の意図が ISIL に無関係だったとしても,かれらはそれが自分たちにむけられたと感じたとしてもふしぎではないだろう.
内藤 正則 の著書「イスラム戦争 」のなかでは,日本が集団的自衛権によって ISIL を攻撃するアメリカの「自衛権」をささえられると解釈できることが書かれていた. 日本がそのつもりではなくても,ISIL にはそれによって日本が「十字軍」に参加したようにみえたのではないだろうか. 集団的自衛権をとりけすことができないとしたら,ISIL の宣戦布告もけされることはないだろう. 自衛隊が武器を使用して罪のないイスラム教徒を殺害するようにことがあってはならないが,それでも ISIL に対してはもはやひきかえせないところにきてしまっているようにおもえる.
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