1980 年代からつづいている 3D 印刷の学会である SFF シンポジウムで発表するため, 真夏のテキサス (オースティン) にでかけた. 国際線には ANA を利用したが,ビジネスにアップグレードされて,これまでにない経験をした.
会期がちょうど盆休みにあたっているので基本的には会社をやすまずにいけるのがありがたい. しかし,盆休みの料金はとてもはらえないので,比較的安くすむ最後の日である直前の金曜日に 出発することにした. 最初にしらべたときはユナイテッド航空のほうがやすかったが,しばらくしてしらべなおすと ANA のほうがやすかったので,そちらで予約した.
出発の前日に ANA からメイルがとどき,満員なのでビジネス・クラスにアップグレードされた という. Web サイトをアクセスして,チェックインした. 事前にチェックインするのは,これがはじめてだ. 搭乗券を印刷して,かばんにいれた.
空港には搭乗開始時刻の約 1 時間まえに到着し,ラウンジでつめたいのみものなどを飲んでいた. 搭乗開始後 15 分くらいたってからのってみると,席はまどのそばだった. しかし,ANA のビジネス・クラスは窓にちかい側に席がある席と, 窓のそばはテーブルになっている席とが交互になっている. 私の席は窓からとおいほうだ. あまりありがたくないが,無料アップグレードなのでしかたがない.
これまで機内で WiFi をつかったことがないが,15 分間は無料だということなので,あとでつかってみようとおもう.
食事の時間がちかづいて,メニューがくばられた. エコノミーとは格段にちがう. 乗機直後にもシャンパンがくばられていた (そのときはとらなかった) が,それはシャルドネとピノ・ノアールをつかったものだという. そもそもピノ・ノアールはあまり口にしていないのだが,とくに, これまで皮をとったピノ・ノアールを飲んだことがない. そこで,食事のまえにそれをたのんでみた. ピノ・ノアールがはいっているとわかっていても,なおかつ私にはわからない. しかし,香りの一部と苦味はピノ・ノアールからきているのだろう.
カクテルにはチーズやくるみや昆布巻きやその他いろいろなものがふくまれていた. 通常よりかなりおおきいオリーブと,通常よりかなりちいさいブラック・オリーブがはいっていた.
つぎに飲んだのはピノ・ノアール (もちろん赤) だ. ひさしく飲んでいないので,まえに飲んだのがどういう味だかわすれてしまった. 色は白いが,直前にのんだシャンパンと共通な香りと苦味. これを,フォアグラや帆立貝,ゆでたまごなどのアペタイザーとともにたべる. ゆでたまごもわるくないが,ANA で私が気にいっているのは,エコノミー・クラスでもでる エッグ・ベネディクトだ.
メイン・ディッシュは和食・洋食のうち洋食をえらび,さらにサーモンとビーフのうち後者をえらんだ. フィレ・ステーキということなのだが,ステーキというより,むしろローストビーフにちかい. 日本ではローストビーフはレアなものが多いから,これもレアでとくにきらわれることがないのだろう. それでも,(外国女性だったが) レアではたべられず,加熱してもらっていることもいた. 客室乗務員はこういう客にも注意をはらっていて,たべられずにいると声をかけているようだ.
パンは最初に 2 種類,あとからもう 1 種類追加されたが,最初の 2 種類のなかには,トマトをいれたというので なかまでオレンジ色のものがあった. チーズがはいっているような気がしたが,気のせいだったかもしれない.
到着まえの食事としては和食をえらんだ. いろいろくふうはあり,多様だが,材料は特別なものではない.
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