著者は最初の 3 章でモチベーションはなくてよいことをしめそうとしているのだろうが,仕事と趣味に 境界がなかった私には理解できない内容だった.しかし,その後の章に書いてあること,たとえば 「大切なのは,好きなことをやるのではなく,やることを好きになることだ」 (p. 203) とか「人生の大逆転をねらうのではなく, 日々の数パーセントの微細な改善と改良が,未来にさらに大きな変化をもたらすと信じること. そのためにいまに集中すること」 (p. 213) というのは私が実践してきたことと一致している. そして,そのための技法として書かれている,たとえば「何かをはじめるときに,もっとも力が必要なのは初動だ. そこで,[…] まずはファイルに名前をつけて保存する」 (p. 121) というようなことも,私が実践していることだ. 通常はモティベーションがある私でも,仕事のハードルをひくくする必要があることはあるから.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: モチベーションで仕事はできない.
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