自宅にコンパクト蛍光管をつかったダウンライトが多数ある. これをしだいに LED に交換していく必要があるとかんがえているが,いままでかんたんな方法がわからなかった. 市販のアダプタを改造すればかんたんに交換できることがわかったので,ためしてみた.
蛍光灯器具で LED をつかうためのただしい方法は,その器具にはめられる LED を買って,安定器と点灯管をはずしてからそれをつけるという方法だ. しかし,安定器をはずすのはめんどうだし,点灯管もはずすのが容易でないこともある. 自宅のダウンライトはまさにこういう状態だった.
いくつかのダウンライトはネジをはずせば点灯管をはずすことができる. 器具じたいもはずせるので,安定器をはずすことも可能だ. しかし,ネジがはずれなくなっているものや,どうやって点灯管を露出させたらよいかわからないものもある. 基本的には,いまつかっている蛍光管がつかえるあいだはこのままつかいつづけるつもりだが,蛍光管が不足するまえに徐々に LED にとりかえていきたい. しかも,特殊な LED はつかいたくない.
そこで,まずアダプタを入手した. ひろくつかわれているコンパクト蛍光管のコネクタ規格は GX10q であり,これを電球用の E26 に変換するアダプタだ. このままつかうには点灯管をはずす必要があるので,4 個の端子のうち 2 個を写真のように切断する. 切断しただけではショートする可能性があるので,切断したあとにビニルテープをはっている. ビニルテープがやぶれないように,切断面があまりとがらないようにしておく. こうしてできたアダプタは 2 とおりのはめかたがある. つまり,180° 回転してもはめられる. もとのままのアダプタはどちらではめてもおなじように点灯するが,改造後はただしい角度ではめないと点灯しない. もしつかなかったらはずして 180° 回転してはめなおせばよい.
ダウンライトは下方だけをてらすので,下むきの LED だけがついた電球がよいが,E26 の電球にそれをもとめるのは困難だ. 専用のアダプタがあれば,あるいはつくれればよいが,むずかしい. そこで,次善の策として,蛍光管と同様に全方向にひかりをだす LED 電球をつけてみた. もとの消費電力は 18 W だが,15 W の LED をつけてみた. この電球は ebay.com で買ったものだ. 最近は中国から 200 〜 400 円くらいのものでも送料無料で買えるので,電球を買うにはちょうどよい. 電球はよりどりみどりだ. ただし,到着するまでに時間がかかるのが難点だ. 15 W でももとの蛍光管より暗いようだ. あまりよい電球ではなかったようだ.
安定器をつけたままだとすこし電圧が低下するので,電球によっては点灯が不安定になる. 電圧がさがっても点灯するものを選択する必要がある. 85 V からつかえると書いてあるものをえらべば問題はおこりにくいだろう.
2017-2-2 追記: スポットライトをつけたところは基本的にはうまくいったが,コーン型電球を横向きにつけたところは蛍光管にもどさざるをえなくなった. なぜかというと,コーン型電球は横にすると熱がこもって寿命がちぢまるからだ. 数万時間もつはずのところが,1 年くらいでだめになった. 症状は第 1 に点滅するようになること,第 2 に一部の LED は劣化して表面がくろずんでくることだ. 劣化によるあかるさの低下は目でみるかぎりたいしたことはないが,点滅はこまる. というわけで蛍光管にもどしてしまった. 器具を交換する以外に適当な方法はなさそうだ.