中国から買った LED 電球の消費電力が 25 W と書いてある. しかし,それにしては暗い. しかし,ほとんどおなじ電球に 15 W と表示しているところもある. そこで,ほんとうは何ワットなのか,測定をこころみた.
テスターでは AC 電圧ははかれても,AC 電流ははかれない. そこで,まずは LED 電球と直列にちいさな抵抗をつないで,その両端の電圧をはかってみようとかんがえた. 最初は 1 Ω の抵抗をつないでみたが,テスターの針はほとんど振れなかった. そこで抵抗を 20 Ω にかえてみたが,それでもわずかしかふれない. 15 ないし 25 W なら 0.15〜0.25 A の電流がながれるはずだが,20 mA くらいという測定結果になってしまった. それでこんなにあかるいわけはない. 力率が 1 からおおきくはずれているので,うまくはかれないのだろう. 60 W の電球でやってみると,こちらはちゃんとはかれる.
そこで,べつの方法をためしてみることにした. 買った直後につかっただけでねむっていたクランプ・メータをとりだしてみる. 電池がなくなっているので交換してみたが,うまくはかれない. しかし,その原因は測定法をわすれていただけだった. ブレーカのちかくではかってみると,それらしい値がでる. そこで,LED 電球につながる線を 1 本ずつにわけてつなげるようにして,LED 電球をつけてクランプ・メータでそのうちの 1 本をはさんでみる. しかし,はさんでもメータの指示はかわらない. 電流がすくなすぎて測定できない. 60 W の電球もためしてみたが,この方法では 60 W つまり 0.6 A でもはかれなかった. この中国製のクランプ・メータでは,ちいさな電流ははかれないということだ. べつの方法をかんがえなければならない.