NHK の大河ドラマ 「真田丸」 の音楽が気に入っているのだが,まだここに書いていなかった. 作曲者は 1965 年うまれの服部隆之. この世代ではもっとも才能ある作曲家だといってよいだろう. テーマ曲はヴァイオリン独奏とオーケストラだが,とても,あつみのある音楽だ. オーケストラは背景だが,いろいろ,きくべき楽器・音がある.
独奏者がだれなのか気になっていたが,服部へのインタビューによれば,彼が三浦文彰というヴァイオリニストをえらんだということだ. このテーマ曲のような壮大な曲は最近の大河ドラマにはないものだとおもって,気にいっていたのだが,このインタビューによれば服部が「こどものころにきいていた大河ドラマの音楽のような,オーケストラが骨太にしっかりと表現しているもの」をめざしたのだという.
おなじテーマが番組の最後には辻井伸行のピアノで演奏されるが,まったくちがうピアノらしい雰囲気になっている. これもとても魅力的な音だ.
ドラマのなかでは音楽はめだちすぎないようにしているようにおもえるのだが,それでも楽器のつかいかたにいろいろなくふうがある. さすがにコンセルヴァトワール出身の作曲家だ. インタビューのなかでは「劇伴」にもふれていて,こういう音楽にも,ちからをいれていることがわかる.
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