これまで,3D 印刷の材料として ABS をつかうときは,カプトン・テープをはったプリント・ベッドを 90℃ くらいに加熱してつかっていた. これでは PLA との交換が容易でないので,スティックのりをつかってみた. これでけっこううまく印刷できる.
ABS は熱膨張率がおおきいので,通常はプリント・ベッドを加熱することでその影響をへらして,プリント・ベッドからはがれないようにしている. しかし,AnyCubic Kossel は基本的に PLA 専用であり,プリント・ベッドにヒーターがついていない. それでも ABS をつかいたいときがある. そこで,スティックのりを PLA 用の紙テープのうえにぬり,ヒーターなしで ABS の印刷をこころみた. 使用したのりはアラビックだ. これで ABS はきっちりはりつく. プリント・ベッドが加熱されているばあいとはちがって,すぐに冷却されるから,寸法も正確になるだろう. まだ小物しかつくっていないが,そのうち,もっとおおきなものをつくってみたい.