会社づとめをしているあいだは職業をきかれればただちに「会社員」とこたえていた. しかし,退職したいま職業をきかれるとどうこたえてよいかよくわからない. すこしかんがえて,とりあえず職業は「自営業」,職種は「プロトタイプ・クリエイター」とこたえようとおもった.
ビジネスが軌道にのれば会社をつくったほうがよいだろうが,まだ方向がはっきりきまらないから会社はつくっていない. こういう状態では,ごちゃごちゃ説明しなくてもすむ職業名は「自営業」であるようだ.
さらに職種などの説明をもとめられたらどうするか? しばらくかんがえたすえに「プロトタイプ・クリエイター」ということばをおもいついた. 現在すでに照明器具などをネットで販売しているが,日本の企業がつくるような信頼性のたかいものは現在の体制ではとてもつくれない. ということは,つくっているものはプロトタイプにちかい. 現在は照明器具を中心に売っているが,過去にはソフトウェアを売ったこともある. これもプロトタイプだ. ソフトウェアに関しても製品がそなえるべき品質やセキュリティ対策などを自分でつくりこんだことはないからだ. 今後も生計をたてるのに,ものをつくったり,ソフトウェアをつくったり,いろいろするだろうが,どちらにしてもたぶんつくるものはプロトタイプだろう. 研究し,プロトタイプをデザイン・設計・製作する. それを包摂することばは「クリエイター」なのではないかとかんがえた.