天井の電灯のための壁スイッチのなかには,ホタルスイッチというネオン管を内蔵したものがある. これは LED とは相性がわるいのだが,なかなか改善されそうにない.
LED をホタルスイッチのもとで使用するとスイッチをけしても発光してしまうとい う不具合が,とくに中国製の LED 電球でおこっている. 消灯時にもうすく点灯したり,点滅したりするという現象がおこる. こういう事例はネットでも多数報告されている.
こういう現象がおこるのは,ホタルスイッチは消灯時にもわずかに電流をながしてしまうことによっている. 白熱電球はこのくらいの電流ではひからないし,蛍光灯もそうなのだが,LED の場合はわずかな電流でもひかる. そのため,LED 電球の設計時に配慮しなければ点灯してしまう.
この件についてパナソニックにも質問してみたが,電球の設計の際に配慮すればよいので照明配線に関してとくに対策する予定はないということだった. 実際,おおくの LED 電球については,並列に 0.1 μF のコンデンサをいれるだけで問題は解消する. しかし,スイッチを切断しても電流がながれるというのは適切な仕様だとはいえず,それによって使用する LED 照明器具が限定されるのは不都合だ. こういう,白熱灯時代の盲腸みたいなところは,なんとかしてもらいたいものだ.