AnyCubic Kossel Mini 2 号機で印刷した球がゆがんでいることに気づいた. 気づかないまま印刷していた地球儀はみなゆがんでいて,つかえない. ネットでしらべてみたが,直接の原因はステッピング・モータがステップを脱落させていることだとかんがえられる. しかし,どのパーツがわるいのかは容易にわからなかった. しらべた結果,Arduino がわるいことがわかり,それを交換することで解決した.
以前つかっていた 2 号機の Arduino Mega 2560 相当品は,最初からあまり具合がよくなかった. Windows 10 にはいっているドライバでは認識できなかったので,ドライバをインストールしてつかっていた. しかし,ときどき USB 接続がきれて,印刷がとまってしまう. 頻繁にとまるようになったので,このボードを交換した.
交換して一応は動作したので,問題があることに気づいていなかった. しかし,球が楕円体になることがわかった.これはぐあいがわるい. そこで,まずステッピング・モータの電流がたりていないことをうたがった. x 軸のステップがぬけているので,x 軸のモータの電流をふやすべく,ドライバのトリマーをまわしてみた. まわしても状態は改善されない. それどころか,まわした結果,過電流がながれて,ドライバはこわれてしまった. トリマをまわすだけでこわれるというのは,なんという設計だろう. とにかく,ドライバの調整では解決できないことがわかった.
そこで,原因をきりわけようとかんがえた. まず,ステッピング・モータに原因があるのか,回路に原因があるのかをさぐってみる. そのために,プリンタ用の基盤 RAMPS 1.4 とステッピング・モータとの接続をかえて,x 軸と y 軸とをいれかえる. モータとの接続だけでなく,end-stop switch との接続も交換する. 交換した結果,地球儀がゆがむ方向が変化した. これは,原因がモータではなくて回路のほうにあることをしめしている.
そこで,まず RAMPS 1.4 を交換してみた. 全部の接続をはがして,Arduino からもはがして交換するのは,けっこうなてまだ. しかし,その結果,変化はなかった. ということは,原因は Arduino 代替品にある. この基盤は 5 ドル強で中国からしいれたものだ. 値段からかんがえても,これまでの経験からかんがえても,けっこうな比率で不良品がまざっている. これを同種のボードにおきかえると,問題は解決した. CPU ボードのどこに原因があるのかわからないが,ともかく,そこに原因があったことはまちがいない.